ゲスにならない生き方

 ゲスとは心根が卑しく、下劣なこと。また、そうした人や振舞いを指しています。 

 少し前、芸能人や国会議員の不倫騒動をめぐり、ゲスという言葉をネットやテレビ、雑誌などが多用していました

 なかには「ゲス不倫」といった言い回しもあり、何となく「不倫をしているからゲス」といったあつかいでした。

 ただ、不倫をしたからゲスなのではなく、不倫をした人が「ゲス」だっただけのことです。ゲスは心根が卑しいこともあり、得てしてセコさをともなっています。 

 人生の転機――。

  タレントで俳優の石田純一さんは「BOOK asahi・com」の「悩んで読むか、読んで悩むか」(16年4月17日)の悩み相談で、こう回答しています。

 「自分の経験に照らすと、人生の転機というものは、ほとんどが最悪の形でやってくる。けがだったり、家族のトラブルだったり。調子よく前へ進んでいる時、おそらく神さまが『そっちじゃないよ』と進路をふさぐんです。本当に進むべき方向はどっちなのか考えさせようと。(中略)僕は42歳の時の不倫を巡る発言で、すっかり仕事を失いました。収入がゼロになっても税金は容赦なし。借金が膨らみ、あるのは時間だけ」

  人生で怖いのは、危機に直面して自暴自棄になること。

  ただ、自分さえ見失わないと、どんなシーンに遭遇しても「なんとかなるさ」とポジティブに楽観視できます。

 前に向かって歩いているといろいろ学べるし、心も鍛えられます。

 人生では何度も転ぶのがふつうで、転んだら起き上がればいいだけ。気をつけることは、心模様がゲスに成り下がって同じ石に躓かないことです。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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