人の痛みや悲しみを理解して知恵を絞って元気づける


 フランスの諺に、こういうものがあります。

「雨の日の結婚式は幸せな結婚をもたらす」

 縄の結び目が水に濡れると解けにくくなるように、夫婦の絆も雨によって固くなり、離れることはないという言い伝えだといいます。

 雨は神さまが2人に代わって泣いているためであり、その分、2人はこれから泣くことはないという解釈もあるそうだです。

 この諺が生まれたのは、たぶん困っている人への慰めのためもあったのでしょう。

 きっと2人は青空の下での結婚式を望んでいましたが、運悪く雨になってしまいました。それでも、その雨に何か良いことや前向きになれることを考えだし、雨に浮かない気持ちになっている2人を励まそうという優しさが生んだ諺だったのでしょう。

 人の痛みや悲しみを理解し、何とか知恵を絞って元気づけることができる人が1人でも増えると世の中は明るくなるはずです。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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