デブと言われたくない

 大半の人が、こう思っているはずです。

  デブと言われたくない――。

  ダイエットを志向するのは、そうした気持ちの表れでもあります。

  肥満は、何かと劣等感や嫉妬心を芽生えさせます。そうした心模様から解放されるために、とりあえず世間で効果的とされているダイエット法に挑戦してみようとする人の心理も理解できます。 

  若い女性はだれからも愛される「理想のプロポーション」に憧れているところがあります。

  その心理は、今の自分の体形に劣等感を抱いていることの裏返しでもあります。自分は恋人、花嫁候補、性的な対象として、ほかの女性よりも劣っているのではないかという不安心理にとらわれているのです。

  そうした不安心理は、下手をすると依存症につながることがあります。

  依存症の対象はアルコールやギャンブル、喫煙、セックス、薬物、借金といったものだけではありません。

  世の中、スマートフォンやSNS、インターネット、オンラインゲーム、鎮痛剤、違法ドラッグ、砂糖まみれのカップケーキなど「フィックス」のオンパレード。フィックスとは、直ぐに気分をよくしてくれるもののこと。

  大量生産、大量消費というモノが溢れ返っている消費社会では、だれもがフィックス依存症に陥りかねません。

 では、どうすればいいのでしょうか?

 拙著『中途半端なブスはグレない』では、そのことにも触れています。

 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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