トランプ大統領は新型ウイルス感染で「友にしたい人」に変わるか

 鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての官人で、随筆家の吉田兼好は随筆「徒然草」(第117段)で、友にすべきではない7種類の人間を挙げています。

「友とするに悪き者、七つ、あり」

 その7つとは、高貴な人、若い人、酒飲み、勇ましい人、嘘つき、欲深い人、病無く身強き人です。

 病気もなく健康な人もリストに入っているのは、健康で元気な人は病や不調を抱える人の気持ちがわかりにくいからでしょう。

 友といっても痛みを愚痴りたいのに不摂生を非難され、自分の健康を自慢するような人は勘弁願いたいものです。

 米国大統領選挙の投票日まで約1か月となった今、トランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染しました。再選を目指すトランプ大統領にとっては、大きな痛手でしょう。

 74歳という年齢と太り気味の体格で、重症化のリスクもあるといいます。

 しかし、早期に復帰すればコロナに打ち勝った頑強な大統領として支持率が上がるという分析もあります。

 そしてトランプ大統領は6日、入院していたメリーランド州のウォルター・リード陸軍病院から退院しています。

 この件で新型コロナウイルスの怖さに加え、人の痛みや不運を理解できる人へと変わると「友にしたい」という支持も期待できるかもしれません。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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