医療系大学の志願者が減る


 コロナ禍で、多くの大学が運営そのものを直撃されています。今秋以降、学生の募集や経済的理由による学生の退学・休学などさらに影響が深刻になりそうです。  

 授業や就職活動のオンライン化への心配も尽きませんが、なかには、今後の教育を見直す機会だと前向きにとらえているところもあります。  

 大学にとって、7~8月の夏休みは学びの内容や学風を受験生にアピールする大事な時期です。だが、受験生が大学と接する機会自体が大幅に減少しています。  

 なぜなら、今年は多くの大学がオープンキャンパスを中止し、オンラインでの説明会などに切り替えているからです。  

 9月15日から、総合型選抜(旧AO入試)の出願が始まりました。まさに来春入学者向けの入試がスタートし、学生の募集も大きな影響があるでしょう。  

 私立大や公立大、入学定員が少ない小規模大学は、コロナ禍の状況に危機感を持っています。夏休み以降、大規模大学にも大きな影響が出ると予想されています。

 「コロナ禍で人の移動が制限される事態が今後も起こった場合、受験生の減少が起こり得る」  

 医療系大学も、コロナ禍の影響を心配しています。 

「感染リスクや周囲からの誤解・偏見など、医療従事者が苦労している状況が報道などで伝えられているため、医療関係の職業が敬遠され、受験者が減少することも考えられる」  

 確かに、コロナ禍で献身的に働く医療従事者をめぐる世間の理解のなさ見せつけられると、医療系の代諾を目指していた受験生はそう思ってしまうかもしれません。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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