テレワークの模索が始まった


 古代ギリシャやローマの住民たちは、重要なことを決めるとき会議を2度開いていたといいます。まずは真剣に、次に酒を飲みながら〝バカ話ムード〟で会議を開いていたのです。  

 それは、より完全な結論を得るための知恵だったといいます。  

 コロナ禍に見舞われている今、テレワークを経験した人の多くが在宅勤務では難しい2番目のほうの大切さを口にしています。  

 お酒はないけれども、対面での〝バカ話ムード〟の会話から意外に多くのアイデアが出てくるというのです。  

 コロナ禍の今、在宅勤務を基本にする企業も増えてきています。  

 一方、正社員のなかから「テレワークはコミュニケーション不足」「テレワークでは部下の仕事ぶりが分からない」などの声が上がっているという調査結果もあります。  

 その調査によると、「在宅勤務は週2、3日が最適」という意見が多数派を占めたといいます。

 テレワークで先行する米国では、米ヤフーが数年前に在宅勤務を止めています。バカ話の効果はよくわかりませんが、人は集団での会議のほうが創造力を発揮できるという理由だといいます。  

 テレワークを取り入れた日本企業の正社員は、「労働時間がかえって長くなった」という不満の声も上がっています。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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