テレビ局の生き残り競争が始まった


 コロナ禍後を見越して、民法テレビ各局が司会者などの“大物切り”に舵を切り始めたようです。   フジテレビ系「直撃LIVEグッディ!」が9月一杯で放送を終了し、直前に放送されている昼の情報番組「バイキング」に吸収合併されることが明らかになっています。  

 テレビ朝日でも「サンデーステーション」が日曜午後4時30分から午後9時の枠に移動することが明らかになり、それにともない約14年間出演し続けた長野智子キャスターが〝卒業という名のクビ〟になることが明らかになっています。  

 背景に、テレビ局の広告収入の大幅な減収があります。コロナ禍で、テレビ局のCM収入は従来の6割程度にまで落ち込んでいます。コロナ過は、リーマンショックや東日本大震災直後よりも影響が遥かに大きかったといいます。  

 ただ、コロナ禍以前からインターネット広告や若者のテレビ離れなどの環境の変化があって左肩下がりの傾向でした。  

 その減収分を映画や美術展などのイベント開催、ゴールデンウイークや夏のイベント、音楽フェスなどの放送外収入で補っていましたが、どれもこれもコロナ禍で当てが外れてしまいました。  

 そこでフジテレビは安藤優子さん、テレビ朝日は長野智子さんというフリーキャスタ―に引導を渡したわけです。  

 固定費を削るため、とくに帯番組の司会者が狙われているようです。加藤浩次さん、宮根誠司さん、恵俊彰さん、小倉智昭さんら毎日、露出している司会者がコストカットのために狙われる情勢となっています。  

 来年の東京オリンピックの開催も、コロナ禍の感染拡大で危ぶまれています。もし中止になると、現在の民放キー局5局体制だって安泰とは言い切れません。  

 民法テレビ局では今、常日頃から「生き残るためには視聴率で上位2位以内に入っていないと厳しい」と断言している若手執行役員が力を伸ばしているといいます。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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