一番大切なことは目には見えない


 フランスの作家サンテグジュペリは、作品「星に王子さま」で有名な一節を書いています。 

「物事はね、心で見なくてはよく見えない。一番大切なことは目に見えない」     

 そう王子に教えたのは、キツネです。  

 地球を訪れた王子は、自分の星に大切なバラの花を残してきていました。地球にもバラはありますが、自分のバラに比べると特別なバラとは思えませんでした。  

 キツネは、そんな王子に語りかけます。

「君のバラを掛け替えのないものにしたのは、君がバラのために費やした時間だったのだよ」  

 王子がバラのために注いだ時間や愛情は、いずれも目には見えないものです。だが、それが自分のバラをかけがえのない存在にするのです。   

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

0コメント

  • 1000 / 1000