コロナ禍で静かになった地球

 5億年前に生まれたウイルスには、さまざまな種類があります。それぞれ今でも微細な生物の中に隠れていて、これからも次々に人類を襲ってくるでしょう。  

 医療が発達した現代でも、強毒性のウイルスが蔓延すると人口の何割かの命が失われる可能性が十分にあります。そのときに備えて、社会は十分な対策を練っておく必要があります。  

 コロナ禍の感染拡大と戦っている今、いつもほど窓の向こうの道路からクルマの往来の音は聞こえてきません。同じく、近くに道行く人の気配もあまり感じません。緊急事態宣言の全都府県への拡大で、こうした静かさも全国に広がることになるでしょう。  

 実際、コロナ禍で地球は静かになっているようです。世界の都市部を測定している地震計は、自動車や人の往来による振動が激減していることを示しているといいます。地球は今、コロナ禍対策のための都市封鎖などで異例の静かさを保っているのです。  

 米国のナショナルジオグラフィック誌によると、このところ研究者はふだん聞こえにくい音をとらえられるようになっているようです。各国で、空気もきれいになっているといいます。

  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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