若手社員の教育でOJTは古い

 若手教育の方法といえば、オン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)が定番です。先輩や上司がやってみせ、説明し、本人にやらせてみて、その出来をチェックという手順を繰り返します。第1次世界大戦期に米国の造船会社で始まったというから、すでに100年の歴史があります。  

 もっとも教えられる側からすると窮屈で、昨今は訓練を強制されていると感じる若者も多いといます。彼らは、指導者とともにする時間を嫌っているのです。  

 そこで徒弟制度的ではない、OJTとは対極的な学び方が広がり始めています。5分程度の短い空き時間を利用し、スマートフォンなどで学習する「マイクロラーニング」という手法です。  

 たとえば営業なら顧客ニーズを探る質問の仕方、傾聴の姿勢、面談内容の要約といった多様なノウハウをそれぞれ数分の動画で習います。これは、グーグル検索のように必要な情報をその場で得る学びのスタイルです。子どものころからインターネットを使ってきた世代からすれば、こうした独習の方が楽だといいます。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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