雪舟の喜び

 さて、山水画――。  

 山水画は中国に始まり、早くから日本に伝わっています。が室町期の才人、雪舟は中国の模倣から離れ、独自の筆法をものにしています。航海に危険が伴った時代、50歳手前で中国に渡っています。  

 北京では、見事な壁画を描きました。「解説日本美術史」には、雪舟についてこう書かれています。 

「中国人をあっといわせ、『右に出づるものこの国になし』とまでいわせた」  

 山水画発祥の国で得た名声で、雪舟の喜びはいかほどだったでしょう。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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