自治の精神は東京より大阪のほうがある
さて、自治の精神――。
大正時代の末期、大阪市長だった関一は当時、こう述べています。
「大阪市民は自治の歴史を誇るとともに大大阪(だいおおさか)の建設を完成しうる精神の力を有している」
関市長は、御堂筋の拡幅と整備、公営地下鉄開業などの都市近代化事業でも知られています。
当時の「大大阪」は面積、人口ともに東京を抜いて日本一の大都市となっていました。
その「自治の歴史」とは江戸時代から町役人を公選するなど、武士や官に頼らない町人(市民)の伝統をいうのでしょう。
当時、東京市長だった後藤新平はこう大阪を評価しています。
「大阪市民の自治生活が東京のそれに比してはるかに優れている」
その自治精神は、お笑いなどに脈々と引き継がれているようです。
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