宇宙の謎の扉の一つをこじ開ける

 さて、ブラックホール――。   

 直径1000億キロの中心の暗黒はケタ外れの重力で、あらゆる物質や光を飲み込んで離さないのだといいます。それは、こんがりとキツネ色に仕上がったドーナツのような印象も漂わせていました。  

 日本も含めた国際共同グループが、巨大ブラックホールの撮影に成功しました。米国やスペイン、南極などの8つの電波望遠鏡を連動させ、データを統合させる手法には日本の貢献が大きかったといいます。まさに、人類の英知が宇宙の謎の扉を一つこじ開けたと言えるでしょう。  

 ブラックホールの正体は極めて密度の高い天体とされ、それが宇宙のあちこちで衝突、合体している証拠もすでに観測されています。  

 今後、研究が進んでいくと星の誕生や死、そして銀河系の将来の姿といった神秘が、そのベールを脱いでいくに違いありません。ピュアな好奇心が湧くと同時に、地球とその環境のかけがえのなさに思いが至ります。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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