嫌煙権も一種の集団ヒステリー

 さて、たばこ――。  

 1957年、日本専売公社(現日本たばこ産業)がつくったヒットポスターには、こう謡われていました。 

「今日も元気だ たばこがうまい!」  

 昭和の時代、片耳にたばこを挟んだ人をときどき見かけました。昭和のそのころ、専売公社は「たばこは動くアクセサリー」という言葉も流行らせています。そうした雰囲気を社会も受け入れ、いつでもどこでもプカプカやっていた時代でした。  

 しかし、深刻な健康被害が浮かび上がり、受動喫煙の影響もしだいに明らかになって世界の風向きは変わりました。今や、喫煙者受難の時代となっています。


 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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