瀬戸内寂聴の「死刑廃止」をめぐる「殺したがるバカども」発言に〝胡散臭い僧侶〟の姿を見た

 日本弁護士連合会(日弁連)は、人権擁護大会で「死刑廃止」を宣言しています。  

 その大会で、瀬戸内寂聴さんが作家として、出家者として「殺したがるバカども」とビデオメッセージで発言し、大きな話題となっています。  

 しかし、こうした「殺したがるバカども」といった深みのない、現実を直視していない言葉だけで死刑制度の廃止を唱えて済むような問題なのでしょうか?  

 実際、瀬戸内さんのビデオメッセージに対して批判の声が多く寄せられているといいます。  

 思うに、瀬戸内さんは僧侶になっているにしても、その本心は若いころと何ら変わっていないのではないでしょうか?  

 出家して袈裟をかぶり、僧侶らしく体裁を整え、修行して「徳」を積み、人様に説教してまわり、傍目には「さすが僧侶」と見えることでしょう。  

 しかし、それは表面的なものに過ぎず、本心は若いころと変わらぬことを自ら晒してしまったのではないでしょうか?  

 つまり、〝胡散臭い〟僧侶の代表にも見えてしまいます。  

 人間は本来、持って生まれた生物学的性質と生活環境とが縄のごとくあざなわれて成長していくものです。  

 それぞれの生活環境とともに生物学的に規定されたDNAレベルの性格要因が大きく左右し、人格形成がなされていくものでしょう。  

 いくら良い環境で育とうとも、生物的に規定された性質によっては「反社会性人格障害者」が生まれてくることがあります。そして、生まれながらに犯罪(反社会的行為)傾向の強い人が生まれてくるのです。  

 瀬戸内さんは、適切な更生プログラムやや矯正治療によっても罪を悔いることもなく残虐な犯罪を繰り返す人たちいることを直視しようとしていないのです。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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