老若男女の「八つ当たり」の暴発  

 若者の行動が最近、傍から見ていて奇異に映ります。個人的な怒りは直ぐに爆発させますが、社会悪に対しては無反応です。  

 周りから注意されても謝らない子ども、人前で化粧する若い女性、自分以外はバカといった態度で振る舞う青年などが巷を横行しています。  

 まさにミーイズムで、オンリーワン感覚のオンパレードです。  

 中高年も、似たようなもの。豊富な社会経験を積み、分別を備えているはずの大人が怒りを抑えられずにキレて暴走するといったケースが増えてきています。  

 原因の大半は、何らかの劣等感や嫉妬心にとらわれた憤怒の暴発です。  

 たとえば、あなたが上司に怒りを覚えたとします。その矛先は、ストレートに上司に向かうとはかぎりません。怒りを覚えた相手に直接文句を言えない立場だと、どこかで怒りを発散しようとします。  

 この発散こそが、まさに八つ当たり。  

 こうした何らかの憤怒が原因となって、老若男女の「八つ当たり」が横行しているのです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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