偏差値詐欺
昨年、偏差値詐欺まがいの誇大広告がありました。
<偏差値29の学生でも、北海道大学医学部に合格できる>
大学受験予備校の四谷学院のテレビCMで、同学院出身者の受験にまつわるエピソードを語るといったバージョンの一つ(16年2月から放送)です。
16年3月4日、低偏差値から大逆転劇で北大医学部に合格したと紹介されている生徒が「全国屈指の名門進学高校『東大寺学園』の出身だった」とツイッターで暴露され、「偏差値詐欺みたい」と批判が集まって炎上しました。
東大寺学園は「家庭教師のトライ」で知られるトライグループの公式サイトによると、偏差値74の奈良県の名門私立高校で、関西では灘高校に次ぐといわれる進学校です。それで偏差値29とは、超難関高校の校内偏差値だったのです。
13年に刊行されたノンフィクション小説『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』でも、似たような指摘があります。
それは偏差値30の女子高生が1年半で劇的に学力をアップして慶應義塾大学に合格する様子を描いたもので、100万部を超えるベストセラーになりました。
しかし、その主人公も「偏差値60を超える県内有数の進学校のなかで一時的に落ちこぼれていただけで、元々は優秀な生徒だった」ということが明らかになっています。
まさに「誇大広告」「偏差値詐欺」って感じで、何かとかさ上げしたがるゲスな商魂が垣間見えます。
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