本当の自分に気づく
ラグビー日本代表は15年、ワールドカップの1次リーグ初戦で南アフリカに34対32で歴史的な逆転勝利。日本代表のヘッドコーチ(当時)だったエディ・ジョーンズ氏は同年10月、日本記者クラブでこう述べています。
「今回勝てたのは、才能ある選手がいたから。今後も勝つには、計画的な育成が必要。出る杭は打たれるという言葉が、今の日本のスポーツを表している。ただ、ラグビーは自分の個性をしっかり出さないといけない。ラグビーは、軋轢が想像力を生みます。この部分で成長したのが五郎丸。自分が考える作戦、意見を言えるようになりました」
五郎丸とは、試合中に「五郎丸ポーズ」で有名になった五郎丸歩選手のこと。五郎丸選手は現在、ラグビー世界最高峰のフランスプロリーグ「TOP14」のRCトゥーロンに所属。
出る杭は叩くのではなく、周りが大切に育てるもの。
ジョーンズ氏は日本代表のメンバーに、こう声をかけ続けたといいます。
「君たちならできる。成し遂げられる」
それで、日本代表のラグビーに取り組む意識が大きく変わったのです。それは、ラグビーが死ぬほど好きという本当の自分に目覚めたという証でもあります。
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