サルマネは無駄を省いてくれる

 霊長類の研究者によると、サルは相手の行動をそっくりそのままマネできないといいます。賢いというイメージがあるチンパンジーでさえ、なかなかサルマネができないというのです。  

 意外かもしれませんが、パクリでそっくりサルマネができるのは人だけ。つまり、サルマネは人が進化の過程で独自に獲得した特有の能力ということです。   

 英会話を身に着けようとするとき、母国語ではないのでサルマネが基本。ただ、最初から「どうせ上達しない」などと考えると、学習すること自体が億劫になります。  

 だから、最初は軽い気持ちで「マネだけなら意外と簡単ではないか」と思ったほうが上達も早いでしょう。  

ただ、なかには自分で自分の足を引っ張る人もいます。 

「前にもやってみたが身につかなかった」  

 そんな思いになるのは何かにとらわれ、こだわっているから。脳に染みついている思い込みや過去の経験に呪縛され、柔軟性や余裕を失ってしまっている証です  

 何かをやり遂げたいのなら、とりあえず思い切って挑戦してみること。そして、チャレンジの出発点としてはサルマネでも何の問題もないということです。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

0コメント

  • 1000 / 1000